踏込ふみこみ)” の例文
と白状を致しましたから直に京橋鍛冶町の小間物屋孫兵衞方へ踏込ふみこみ娘お筆が縄に掛って引かれたはなんとも云えぬ災難でございます。
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
つれ九郎兵衞の案内あんないにて九助方へ踏込ふみこみ來り上意とこゑかけ忽ち九助を高手小手にいましめければ九助はきもつぶし是は何事なりやと云けるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
踏込ふみこみし故に終には折重をりかさなりて段右衞門を高手たかて小手こていましめ家内の者は宿役人に預けられ段右衞門は江戸表大岡殿の白洲しらすへぞ引れける斯くて大岡殿は重四郎の段右衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その横が生垣いけがきに成って居りますから、およそ七八軒奥のほうに家が建って居まして、表のかたは小さい玄関ようで、踏込ふみこみが一間ばかり土間に成って居ります、又式台という程では有りませんがあがり口は板間いたのま
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
聞れて扨々さて/\不審ふしんの事共なりと大岡の下役人共當地へ來り一應の斷りもなく支配所しはいしよ踏込ふみこみ候段何共合點がてん行ざる儀なり其上前以て内談もなく當役所へ三人の囚人を引渡し候儀旁々かた/″\
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)