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跳退
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はねの
ふりがな文庫
“
跳退
(
はねの
)” の例文
あたかも
方頷
(
ほうがん
)
無髯
(
むぜん
)
の巨漢が高い
卓子
(
テーブル
)
の上から薄暗いランプを移して、今まで腰を掛けていたらしい黒塗の箱の上の
蒲団
(
ふとん
)
を
跳退
(
はねの
)
けて代りに置く処だった。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
微
(
かすか
)
な
唸声
(
うなりごえ
)
が左の隅に聞えたので、彼は
其方
(
そのほう
)
へ探って行くと、一枚の
荒莚
(
あらむしろ
)
が手に触れた。莚を
跳退
(
はねの
)
けて進もうとすると、何者か
其
(
その
)
莚の
端
(
はし
)
を固く掴んでいるらしい。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
彼女が圏外に
跳退
(
はねの
)
けられたのではなく、若いおり
聡明
(
そうめい
)
であった彼女の頭が、すこし
頑迷
(
がんめい
)
になったためではあるまいか、若いうちは皮相な芸でも突きこんでゆこうとする勇気があった。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
主人の前で寝そべっている訳には行かないので、お菊はすぐに
衾
(
よぎ
)
を
跳退
(
はねの
)
けて蒲団の上に
跪坐
(
かしこま
)
ると、お熊はその蒲団の端へ乗りかかるように両膝を突き寄せて
彼女
(
かれ
)
の顔を覗き込んだ。
黄八丈の小袖
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
跳
常用漢字
中学
部首:⾜
13画
退
常用漢字
小6
部首:⾡
9画
“跳”で始まる語句
跳
跳梁
跳起
跳上
跳躍
跳返
跳出
跳梁跋扈
跳付
跳足