たい)” の例文
『五うん』もない、『十二しょ』もない、『十八界』もない、『十二因縁』もない、『四たい』もないと、聞いてみれば、なるほど『一切は空だ』ということがわかる。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
固より壊空ゑくうの理をたいして意欲の火炎ほのほを胸に揚げらるゝこともなく、涅槃ねはんの真をして執着の彩色いろに心を染まさるゝことも無ければ、堂塔を興し伽藍を立てんと望まれしにもあらざれど
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
もとより壊空えくうの理をたいして意欲の火炎ほのおを胸に揚げらるることもなく、涅槃ねはんの真をして執着しゅうじゃく彩色いろに心を染まさるることもなければ、堂塔をおこ伽藍がらんを立てんと望まれしにもあらざれど
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
矛盾の存在、それが人間でしょう。さてこれからお話ししようとする所は、四つの真理、すなわち「四たい」についてでありますが、『心経』の本文では、「苦、集、滅、道もなし」という所です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
何を正しく見るか、四たいの真理を知ることですが、つまりは、仏教の根本原理である「因縁」の道理をハッキリ認識することです。この「因縁」の真理をほんとうに知れば、それこそもう安心です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)