読尽よみつく)” の例文
けで次第々々に昇級すれば、ほとんど塾中の原書を読尽よみつくして云わば手をむなしうするような事になる、その時には何かむずかしいものはないかと云うので
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
隣に養へる薔薇ばらはげしくんじて、と座にる風の、この読尽よみつくされし長きふみの上に落つると見れば、紙は冉々せんせんと舞延びて貫一の身をめぐり、なほをどらんとするを、彼はしづかに敷据ゑて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)