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褪
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ざ
ふりがな文庫
“
褪
(
ざ
)” の例文
先生は、こういう非常のときにも、学者らしい執着を忘れずに蒼
褪
(
ざ
)
めた顔をしながらいかにもそのひとらしく、こんな減らず口を叩く。
犂氏の友情
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
帳場格子の中に頬杖突いて
凝乎
(
じっ
)
とこちらのほうを眺めております親父の顔なぞが、
竦然
(
ぞっ
)
とするほど青
褪
(
ざ
)
めた恐ろしい人相に映りましたり
蒲団
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
私の顔を一心に凝視している姉と妻の青
褪
(
ざ
)
めた顔を見比べながら、何とも言えない不可思議な恐怖の感じを、背筋一面に
匐
(
は
)
いまわらせていた。
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
花形模樣色
褪
(
ざ
)
めて、
時
(
とき
)
の數字もさらぼひぬ。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
私は音のない雷に打たれたようにドキンとしながら、ガックリと
俛首
(
うなだ
)
れてしまいました。多分、私の顔は死人のように青
褪
(
ざ
)
めていたことでしょう。
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
税関吏は青
褪
(
ざ
)
め切って完全に恐れ入ってしまったが、
淑
(
しと
)
やかなはずの伯爵夫人が
錺屋
(
かざりや
)
と洗濯屋の娘の本性を現して、手錠を
嵌
(
は
)
められた口だけは達者に、ソノ猛ること猛ること!
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
アダリンを
沢山
(
たくさん
)
に
服
(
の
)
んで、青
褪
(
ざ
)
めた二人の妹に見守られながらグッスリと眠ってしまいました。このままで死んでしまえばいいと思いながら……。
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
褪
漢検1級
部首:⾐
15画
“褪”を含む語句
蒼褪
色褪
褪色
青褪
褪赭
褪紅色
衰褪
褪紅
褪朱色
褪紅緋色
褪緑
鈍褪