“錺屋”の読み方と例文
読み方割合
かざりや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前は二軒長屋の平屋ひらやで、砲兵工廠ほうへいこうしょうに勤める人と下駄の歯入れをする人、隣家は宝石類の錺屋かざりやさんで、三軒とも子供が三、四人ずついた。
落合町山川記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
とうとう一寸いっすん逃れを云って、その場は納まったが、後で聞くとやはりその女は、それから三日ばかりして、錺屋かざりやの職人と心中をしていた。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
錺屋かざりやに頼んで、もう一つの鍵を造らせたに違ひなく、その鍵は身につけて出た筈はないので、座敷牢の中に隱してゐなければなりません。