街灯がいとう)” の例文
旧字:街燈
沈黙の倉庫の前まで来ると、向うに火の消えた街灯がいとうの柱が何事か云いたげに立っていた。その下に、長々と横たわっている黒い物があった。
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして、このものには、幾本いくほんあしがあって、それがへびのように、電信柱でんしんばしら街灯がいとうはしらに、まきついて、つめからがしたたっている。
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
でも、トニイのやたい店は、橄欖樹かんらんじゅのかげのなかにあります。夕方になると、すぐ上の方に、あかるい街灯がいとうがともります。
街の少年 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「どうして歩道をみんな、なくしてしまったのだろう。街灯がいとうをみんな消してしまったのだろう。」