“行燈部屋”の読み方と例文
読み方割合
あんどんべや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まア、君、もうすこし待つて呉れ給へ、いよ/\來なかつたら、僕が責任を負つて、行燈部屋あんどんべやへでも下りる、さ」
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
……しばらく、行燈部屋あんどんべや裏階子うらばしご三階見霽さんがいみはらし欄干てすりふのは、なんの、何處どこことだとおたづねがあるかもれない。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おれを真暗な行燈部屋あんどんべや、ではない、御簾みすといって、相当時代のついた別座敷へ、おれをほうり込んで置いたまま、その二人の奴が容易に戻って来ない、いやに旧友ぶりをして見せはしたが
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)