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行器
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ほかい
ふりがな文庫
“
行器
(
ほかい
)” の例文
自分のために現れたかと思うものに会って「彼レモマチ、吾レモマチ」と。先日所望の
行器
(
ほかい
)
が手に入った。丸々した豊かな形なのだ。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
そうして、
蓋
(
ふた
)
のとられた
行器
(
ほかい
)
の中には、新鮮な
杉菜
(
すぎな
)
に抱かれた鹿や猪の肉の
香物
(
こうのもの
)
が高々と盛られてあった。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
三ツ
鱗
(
うろこ
)
の大紋打った
素襖
(
すおう
)
、
烏帽子
(
えぼし
)
の奉行の駒を先にして、貝桶、
塗長持
(
ぬりながもち
)
、
御厨子
(
みずし
)
、黒棚、
唐櫃
(
からびつ
)
、
屏風箱
(
びょうぶばこ
)
、
行器
(
ほかい
)
など、見物の男女は何度も羨望の溜息をもらしていた。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがて、数種の
行器
(
ほかい
)
が若者の前に運ばれた。その中には、
野老
(
ところ
)
と
蘿蔔
(
すずしろ
)
と
朱実
(
あけみ
)
と粟とがはいっていた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
卑弥呼は今はただ反絵の
眠入
(
ねい
)
るのを待っていた。反絵は
行器
(
ほかい
)
の中から鹿の肉塊を
攫
(
つか
)
み出すと、それを両手で振り廻して
唄
(
うた
)
を歌った。卑弥呼は彼の手をとって膝の上へ引き寄せた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
“行器”の解説
行器(ほかい)(外居とも表記される)とは、中世から近世の日本において、儀礼の際に食物を運搬する目的で用いられた容器である。アイヌ語では「シントコ」と呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
器
常用漢字
小4
部首:⼝
15画
“行”で始まる語句
行
行燈
行方
行李
行衛
行灯
行脚
行水
行者
行末