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蜆貝
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しじみがい
ふりがな文庫
“
蜆貝
(
しじみがい
)” の例文
親の前でこそ
蛤貝
(
はまぐりがい
)
と
反身
(
そっくりかえ
)
れ、他人の前では
蜆貝
(
しじみがい
)
と縮まるお勢の事ゆえ、
責
(
さいな
)
まれるのが辛らさにこの女丈夫に取入ッて卑屈を働らく。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
双方共に立派な男だ、ケチビンタな神経衰弱野郎、
蜆貝
(
しじみがい
)
のような小さな腹で、少し大きい者に出会うと
些
(
ちっと
)
も容れることの出来ないソンナ手合では無い。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
加波山で猟れた鹿らしく鹿島の猟で採れた
鰒
(
あわび
)
、
新治
(
にいばり
)
の野で猟れた、
鴫
(
しぎ
)
、那珂の川でとれたという、
蜆貝
(
しじみがい
)
。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
我々
凡夫
(
ぼんぷ
)
の涙は、
蜆貝
(
しじみがい
)
に入れた水ほどのものじゃ、地蔵様の大慈大悲は大海の水よりも、まだまだ広大。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その
芯
(
しん
)
にはごく少しの綿をまるくして入れ、またよくはずむようにといって、
竜
(
りゅう
)
の
髭
(
ひげ
)
のみどり色の
実
(
み
)
をつつんだり、
蜆貝
(
しじみがい
)
に小さな石などをつつみ入れて、かすかな音のするのを喜んだりしていた。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
蜆
漢検1級
部首:⾍
13画
貝
常用漢字
小1
部首:⾙
7画
“蜆”で始まる語句
蜆
蜆汁
蜆川
蜆花
蜆売
蜆河岸
蜆子和尚
蜆塚
蜆屋
蜆蝶