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薄端
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うすばた
ふりがな文庫
“
薄端
(
うすばた
)” の例文
それから見れば別に不似合でもなく、畳敷きの上手の半間の置床には、青銅の
薄端
(
うすばた
)
に水仙の花の一茎がすっきりと活けてある。
変る
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
顔に
淡
(
うす
)
く白粉などを塗って、髪も綺麗に
撫
(
な
)
でつけ、神棚に
榊
(
さかき
)
をあげたり、座敷の
薄端
(
うすばた
)
の
花活
(
はないけ
)
に花を活けかえなどした。お庄はそんな手伝いをしながら、昼ごろまでずるずるにいた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
薄端
(
うすばた
)
へ揷けた馬蘭に埃が白くたまっていたのがはっきりと印象に残っている。
復活祭
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
沢崎は席に就く前に、
薄端
(
うすばた
)
に
未生
(
みしょう
)
流らしい
矯
(
た
)
め方をした
葉蘭
(
はらん
)
が
活
(
い
)
けてある床の間を向いて
跪
(
ひざまず
)
き、掛軸の書を丹念に打ち眺めている様子であったが、幸子と雪子とはその
隙
(
すき
)
に彼の後姿へ眼を
遣
(
や
)
った。
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷