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『変る』
ふりがな文庫
『
変る
(
かわる
)
』
壁と天井が白く塗ってあるので、狭い屋内は妙に明るく見えるが、数個の電灯の燭光はさほど強くない。柱の籠に投げ入れてある桃の蕾と菜の花の色も、季節に早いせいばかりでなく、へんに淡い。だが、木下大五郎の存在は目立った。帽子と外套の襟及び袖の折返し …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「知性」1942(昭和17)年4月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約14分(500文字/分)
朗読目安時間
約24分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
薄端
(
うすばた
)