蒋欽しょうきん)” の例文
けれど途中に、呉の蒋欽しょうきん、周泰の二将が、嶮路けんろやくして待っていた。河辺にたたかい、野にわめきあい、闇夜の山にまた吠え合った。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陳武、蒋欽しょうきんの二将は、小舟にのって、楓橋のうしろへ廻り、敵を挟撃したので、厳与げんよは支えきれず、呉城へ後退してしまった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また右列には、程普ていふ黄蓋こうがい韓当かんとう周泰しゅうたい蒋欽しょうきん呂蒙りょもう潘璋はんしょう陸遜りくそんなどを始めとして、すべての武官、三十六将、各〻、衣冠剣佩をととのえて
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先手五千の兵には、蒋欽しょうきんが大将として進み、副将丁奉ていほう徐盛じょせいそれにつづき、周瑜の中軍も前進して、堂々城へ迫った。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
行軍には、まず韓当かんとう黄蓋こうがいを先鋒とし、大小の兵船五百余艘、三江の岸へさして進み陣地を構築せよ。蒋欽しょうきん周泰しゅうたいは第二陣につづけ。凌統りょうとう潘璋はんしょうは第三たるべし。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甘寧かんねいを先手に、蒋欽しょうきん韓当かんとうを左右の両翼に、夜の四更に兵糧をつかい、五更に船陣を押しすすめ、弩弓どきゅう、石砲を懸連かけつらねて、「いざ、来れ」と、待ちかまえていた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三万の精兵は、一夜のうちに、八十余艘の速船はやぶねや軍船に乗りこんだ。参軍の諸将には、韓当かんとう蒋欽しょうきん朱然しゅぜん潘璋はんしょう、周泰、徐盛、丁奉ていほうなど名だたる猛者もさのみえらばれた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と疑っていると、たちまち、東門から韓当、蒋欽しょうきん、西門から周泰、潘璋はんしょう。南の門からは徐盛、丁奉。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つづいて、第一船隊には、領兵軍官韓当がひかえ、第二船隊には同じく周泰、第三の備えに蒋欽しょうきん、第四には陳武と——約三百余艘の大小船が、みよしをならべて、夜を待ちかまえた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呂蒙りょもう甘寧かんねいの二大将を先手とし、蒋欽しょうきん潘璋はんしょうの二軍を後陣に、しかも中軍には、孫権みずから、周泰、陳武ちんぶ徐盛じょせい董襲とうしゅうなんどの雄将と智能を網羅した優勢をもってそれに臨んだのであるが
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
程普、黄蓋こうがい、韓当、蒋欽しょうきん、周泰などの十三将がつづいた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)