良家りょうか)” の例文
この女の物ごし風体ふうていはどうしても良家りょうかの子女じゃない、女優のあがりか歌妓げいしゃのあがりである、それに一人でおると云うのは、旅にでも来ているのか、それともと考えて
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その後暴人ぼうじん江戸市街しがい横行おうこうし、良家りょうか闖入ちんにゅうして金銭をかすむるのうわさありし時も、先生すこぶる予が家を憂慮ゆうりょせられ、特に塾員じゅくいんめいじ、きたって予が家に宿泊しゅくはくせしめ、昼夜ちゅうや警護けいごせられたることあり。