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舟子
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かこ
ふりがな文庫
“
舟子
(
かこ
)” の例文
「この坊の家々も、全部
舟子
(
かこ
)
屋敷でな。みんな
鰹
(
かつお
)
漁によりかかって、生活していた。それがだめになったから、さびれる一方ですな」
幻化
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
舟子
(
かこ
)
の一人は、それを気にするやうに、そつと舷から外を覗いて見た。霧の下りた海の上には、赤い三日月が
陰々
(
いんいん
)
と空に懸つてゐる。すると……
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
もよりの舟からもいっせいに
舟子
(
かこ
)
どもがおどり込んで必死と水へもぐり、必死と流れを追って、三方五方から時を移さず救助を開始いたしましたのに
右門捕物帖:17 へび使い小町
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
すぐに多分の酒手を与えて船頭を初め
舟子
(
かこ
)
舵取
(
かんどり
)
まで上陸させて、自分一人が夜通し船に居残るように計らった。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
娘はふたたびあがってきて、
舟子
(
かこ
)
が待っておりますでございますと例のとおりていねいに両手をついていう。
河口湖
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
三国時代の呉の将軍
甘寧
(
かんねい
)
を呉王と尊称し、之を水路の守護神としてあがめ
祀
(
まつ
)
っているもので、霊顕すこぶるあらたかの由、湖上往来の舟がこの廟前を過ぐる時には、
舟子
(
かこ
)
ども必ず礼拝し
竹青
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
みの
亀
(
がめ
)
の
尾
(
お
)
ひきたるごとき者、
臥
(
ふ
)
したる牛の首あげたるごとき者あり、月島星島
桂島
(
かつらじま
)
、
踞
(
きょ
)
せるがごときが
布袋島
(
ほていじま
)
なら立てるごときは
毘沙門島
(
びしゃもんじま
)
にや、勝手に
舟子
(
かこ
)
が云いちらす名も相応に多かるべし。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
鵜の島と
舟子
(
かこ
)
が呼ぶなる
湖
(
うみ
)
の島兎跳ねつつ鵜の鳥はゐず
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
選ばれし
舟子
(
かこ
)
ぞ
佐藤春夫詩集
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
舟子
(
かこ
)
の一人は、それを気にするように、そっと舷から外をのぞいてみた。霧の下りた海の上には、赤い三日月が陰々と空にかかっている。すると……
戯作三昧
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
港内の船々の間を、竹笠をかぶった
舟子
(
かこ
)
があやつるサンパンが、右往左往している。それが印象的であった。
狂い凧
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
舟
常用漢字
中学
部首:⾈
6画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“舟子”で始まる語句
舟子達