“腕頸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うでくび50.0%
てくび50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春も二月の末頃、その四明しめいヶ岳だけふもとに近い湖畔の宿場に、三度笠をかぶって小風呂敷を腕頸うでくびに結びつけた商人あきんどていの男が、ふらりと坂本の茶店をさし覗いて
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、玄蕃はたいを開いて、閃光を目当てに、グッと腕頸うでくびを掴んだ。千浪は必死に
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
腕頸てくび下緒さげおを解いて突き放した。作兵衛は、残念そうに、きっと、白い眼をうしろに向けたが、そのまま闇の中へ姿をくらました。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
露八は、あわてて、腕頸てくびをつかんだ渋沢の手をもぎ離した。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)