“うでくび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腕首60.0%
腕頸40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ばらばらと前列へかけ抜けてきて、いきなり、むんずと咲耶子の腕首うでくびをつかんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のがれなんとせども惡者承知せず彼是ふうち其骨柳こり渡せと手を掛るに傳吉今は一生懸命右をはらへば左より又た一人が腕首うでくびしつかと取てうごかせずかうはてたる折柄此處に來たる旅人あり此有樣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
春も二月の末頃、その四明しめいヶ岳だけふもとに近い湖畔の宿場に、三度笠をかぶって小風呂敷を腕頸うでくびに結びつけた商人あきんどていの男が、ふらりと坂本の茶店をさし覗いて
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、玄蕃はたいを開いて、閃光を目当てに、グッと腕頸うでくびを掴んだ。千浪は必死に
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さやさやと寄って来たなまめかしい姿の影が、不意に新九郎の腕頸うでくびを握りしめた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)