肉饅頭にくまんじゅう)” の例文
そして手まねでもって、甘いココアを飲んだり、肉饅頭にくまんじゅうを食べたり、それから映画館に入ったりして時間いっぱいに遊びまわった。
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
林冲りんちゅうの洗濯物や縫物ぬいものを見てくれたり、肉饅頭にくまんじゅうをおいていったり、とにかく気心のいい夫婦なので、林冲もとんだいい知人をえたと、よろこんでいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜の十一時過ぎに夜食が出て、古いひからびたチーズのれっぱしと、ハムを刻みんだみょうに冷たい肉饅頭にくまんじゅうとだけだったが、それがわたしには、どんなパイよりもおいしく思われた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
肉饅頭にくまんじゅうやら、豆素麺まめそうめんなどを売るきたない店の隙間すきまなく並んでいる所であったが、黒い頭のかたまった下をのぞくと、六十ばかりの爺さんが大地に腰をえて、両脛りょうずねを折ったなり前の方へ出していた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)