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肉汁
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ソップ
ふりがな文庫
“
肉汁
(
ソップ
)” の例文
幸にして医師の診断によればわが病はかかる恐しきものにてはなかりしかど、
昼夜
(
ちゅうや
)
絶
(
たゆ
)
る
間
(
ひま
)
なく
蒟蒻
(
こんにゃく
)
にて腹をあたためよ。
肉汁
(
ソップ
)
とおも湯の
外
(
ほか
)
は何物も
食
(
くら
)
ふべからず。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
昨夕は川崎造船所の
須田君
(
すだくん
)
からいっしょに
晩食
(
ばんめし
)
でも食おうと云う案内があったが、例のごとく腹が痛むので、残念ながら辞退して、寝室で
肉汁
(
ソップ
)
を飲んで寝てしまった。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
骨までしゃぶるわ。餌食の
無慙
(
むざん
)
さ、いや、またその骨の
肉汁
(
ソップ
)
の
旨
(
うま
)
さはよ。(身震いする。)
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あの女」の病勢もこっちの看護婦の口からよく
洩
(
も
)
れた。——牛乳でも
肉汁
(
ソップ
)
でも、どんな軽い液体でも狂った胃がけっして受けつけない。
肝心
(
かんじん
)
の薬さえ
厭
(
いや
)
がって飲まない。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
骨までしやぶるわ。餌食の
無慙
(
むざん
)
さ、いや、又
其
(
そ
)
の骨の
肉汁
(
ソップ
)
の
旨
(
うま
)
さはよ。(身震ひする。)
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
自分が始めて彼の
膳
(
ぜん
)
を見たときその上には、
生豆腐
(
なまどうふ
)
と
海苔
(
のり
)
と
鰹節
(
かつぶし
)
の
肉汁
(
ソップ
)
が
載
(
の
)
っていた。彼はこれより以上
箸
(
はし
)
を着ける事を許されなかったのである。自分はこれでは
前途遼遠
(
ぜんとりょうえん
)
だと思った。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
与次郎が、フランスの
画工
(
アーチスト
)
は、みんなああいう襟飾りを着けるものだと教えてくれた。三四郎は
肉汁
(
ソップ
)
を吸いながら、まるで
兵児帯
(
へこおび
)
の結び目のようだと考えた。そのうち談話がだんだん始まった。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“肉汁”の意味
《名詞》
鳥獣の肉を煮出した汁。また肉を加えた汁。
肉から搾り取った汁。
肉を焼いたり、炙ったりしたときに肉から出る汁。にくじる。
(出典:Wiktionary)
肉
常用漢字
小2
部首:⾁
6画
汁
常用漢字
中学
部首:⽔
5画
“肉汁”で始まる語句
肉汁食