もう)” の例文
ゑゝ大金たいきんでもあることか、かねなら二ゑん、しかもくちづから承知しようちしてきながら十日とたゝぬにもうろくはなさるまじ、あれすゞり引出ひきだしにも、これはつかずのぶんと一トたば
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
しかも口づから承知して置きながら十日とたたぬにもうろくはなさるまじ、あれあの懸けすずりの引出しにも、これは手つかずのぶんと一ト束、十か二十か悉皆みなとは言はず唯二枚にて伯父が喜び伯母が笑顔ゑがほ
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)