“寝耄”の読み方と例文
読み方割合
ねぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は多くのげかかったやしろと、寂果さびはてた寺を見尽して、色のめた歴史の上に、黒い頭を振り向ける勇気を失いかけた。寝耄ねぼけた昔に彽徊ていかいするほど、彼の気分は枯れていなかったのである。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)