“纎弱(かよわ)” の例文
恩ある其人の敵(むかう)に今は立ち居る十兵衞に連添へる身の面を対(あは)すこと辛く、女気の纎弱(かよわ)くも胸を動悸(どき)つかせながら、まあ親方様
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
然(しか)し、春枝夫人(はるえふじん)と日出雄少年(ひでをせうねん)とは私(わたくし)が堅(かた)く友(とも)に保證(ほしやう)して居(お)る人(ひと)、且(かつ)は纎弱(かよわ)き女性(によせう)と、無邪氣(むじやき)なる少年(せうねん)の身(み)であれば、先(ま)づ此(この)二人(ふたり)をば避難(ひなん)せしめんと頻(しきり)に心(こゝろ)を焦(いらだ)てたのである。