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纍々
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るいるい
ふりがな文庫
“
纍々
(
るいるい
)” の例文
「鳥あり、鳥あり、丁令威。家を去る千年、今始めて帰る。城廓
故
(
もと
)
の如くにして、人民非なり。なんぞ仙を学ばざるか、塚
纍々
(
るいるい
)
たり」
中国怪奇小説集:04 捜神後記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ひどくいきの悪い黄色い顔になったのを、
纍々
(
るいるい
)
と重ねて突き出していて、そうなると一種の壮観で何やら凄絶な感じであった。
如何なる星の下に
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
「東門に人有り。その
顙
(
ひたい
)
は堯に似、その
項
(
うなじ
)
は皐陶に類し、その肩は子産に類す。しかれども腰より以下は禹に及ばざること三寸。
纍々
(
るいるい
)
として
喪家
(
そうか
)
の
狗
(
いぬ
)
の
若
(
ごと
)
し。」
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
ここは、
切立
(
きったて
)
というほどではないが、
巌組
(
いわぐ
)
みの
径
(
みち
)
が
嶮
(
けわ
)
しく、砕いた
薬研
(
やげん
)
の底を
上
(
あが
)
る、
涸
(
か
)
れた滝の
痕
(
あと
)
に似て、草土手の小高い処で、
纍々
(
るいるい
)
と墓が並び、傾き、また倒れたのがある。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
確かに私の所有する牛には違いないが、先方では所有主を見知るまいから、
頗
(
すこぶ
)
る危険だ。立停り、様子をうかがって、
巧
(
うま
)
くやり過ごす。暫く進むと、
纍々
(
るいるい
)
たる熔岩の崖に出くわす。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
▼ もっと見る
苔で滑りやすい石畳路が
紆余曲折
(
うよきょくせつ
)
して続く。室の跡らしいもの、井戸の形をしたものなどが、密生した
羊歯
(
しだ
)
類の間に見え隠れする。塁壁の崩れか、所々に
纍々
(
るいるい
)
たる石塊の山が積まれている。
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
纍
部首:⽷
21画
々
3画
“纍”で始まる語句
纍石