縁類えんるい)” の例文
又「おっと心得た、僕の縁類えんるい佐野さのにあるから、佐野へ持って往って、山の中の谷川へ棄てるか、又は無住むじゅうの寺へでも埋めれば人に知れる気遣きづかいはないから心配したもうな」
故郷ぼうじがたく詫言わびごとをして帰ろうと江戸へ参って自分の屋敷へ来て見ると、改易と聞いて途方に暮れ、こゝと云う縁類えんるいも無いからうしたらよかろうと菩提所ぼだいしょへ行って聞くと、親父は突殺され
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お泊りがけのお方で、何処どこなんというしっかりとした何かしょうがないと、お寺も中々やかましくって請取うけとりませんが、わたくしどもの親類か縁類えんるいの人が此方こっちへ来て、死んだような話にして、どうか頼んで見ましょう
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)