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縁起棚
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えんぎだな
ふりがな文庫
“
縁起棚
(
えんぎだな
)” の例文
文反古
(
ふみほご
)
にて
腰張
(
こしばり
)
せる壁には
中形
(
ちゅうがた
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
かかりて、その
傍
(
かたわら
)
なる
縁起棚
(
えんぎだな
)
にはさまざまの
御供物
(
おくもつ
)
賑
(
にぎわ
)
しきが
中
(
なか
)
に大きなる
金精大明神
(
こんせいだいみょうじん
)
も見ゆ。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
狭苦しい置屋の店も
縁起棚
(
えんぎだな
)
に燈明の光が
明々
(
あかあか
)
と照り
栄
(
は
)
えて、お勝手で煮る香ばしいおせちの
臭
(
にお
)
いが入口の方まで臭うている。
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
出入
(
でいり
)
の戸もまた二ツある。女一人について窓と戸が一ツずつあるわけである。窓の戸はその内側が鏡になっていて、
羽目
(
はめ
)
の高い処に小さな
縁起棚
(
えんぎだな
)
が設けてある。
寺じまの記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
見たところそこは多勢の
抱妓
(
こども
)
たちをはじめ家中の者の溜り場にしてあると思われて
縁起棚
(
えんぎだな
)
にはそんな夜深けでもまだ
宵
(
よい
)
の口のように燈明の光が明るくともっていて
霜凍る宵
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
わざとらしく境の
襖
(
ふすま
)
が明け放しになっていて、長火鉢や
箪笥
(
たんす
)
や
縁起棚
(
えんぎだな
)
などのある八畳から
手水場
(
ちょうずば
)
の
開戸
(
ひらきど
)
まで見通される台処で、おかみさんはたった一人
後向
(
うしろむき
)
になって米を
磨
(
と
)
いでいた。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
棚
常用漢字
中学
部首:⽊
12画
“縁起”で始まる語句
縁起
縁起直
縁起偈
縁起文
縁起物
縁起的
縁起話