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綿屑
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わたくず
ふりがな文庫
“
綿屑
(
わたくず
)” の例文
もう、
結納
(
ゆいのう
)
もすみ、あの家では、
初春
(
はる
)
の支度で、花嫁の準備で、
友禅
(
ゆうぜん
)
小布
(
こぎ
)
れや
綿屑
(
わたくず
)
が、庭先に掃き出されてあるのでもそれが分る——と、云うのだった。
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
土蔵や
火防
(
ひよ
)
け壁などが無かったせいか、家という家がきれいに焼け失せて、焚きおとしのようになった柱や
綿屑
(
わたくず
)
やぼろが僅かにちらばっているだけであった。
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
綿屑
(
わたくず
)
で結構よ。」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
六軒家の
梟林
(
ふくろばやし
)
に、荒れはてた
誓文神
(
せいもんじん
)
の
祠
(
ほこら
)
がある。この辺一帯、梟や渡り鳥の巣をかけるのが多く、冬になると
綿屑
(
わたくず
)
のようなものがどの
梢
(
こずえ
)
にも
絡
(
から
)
まって見えるそうな。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
綿
常用漢字
小5
部首:⽷
14画
屑
漢検準1級
部首:⼫
10画
“綿”で始まる語句
綿
綿入
綿々
綿密
綿貫
綿衣
綿服
綿津見
綿撒糸
綿帽子