トップ
>
素裸
>
すはだ
ふりがな文庫
“
素裸
(
すはだ
)” の例文
炎の
搦
(
から
)
んだように腰の布が
紅
(
くれない
)
に裂けて、
素裸
(
すはだ
)
であろう、黒髪ばかり
蓑
(
みの
)
のごとく乱れた、
躯
(
むくろ
)
をのせた、
輻
(
や
)
が
軋
(
きし
)
り、
轍
(
わだち
)
が
轟
(
とどろ
)
き、
磽确
(
こうかく
)
たる石径を舞上って
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
封金の封紙が洗い流されてしまっているので、
夥
(
おびただ
)
しい山吹色の黄金が、
素裸
(
すはだ
)
で水に
研
(
と
)
がれているのだった。
魚紋
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と長いのを振上げている、此の中へ
素裸
(
すはだ
)
で、花車重吉が飛込むというところ、一寸一ト息吐きまして。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
笄
(
こうがい
)
を質に入れたなどと話していると、
遥
(
はるか
)
に東の
方
(
かた
)
よりむら立つ雲もなく、
虚空
(
こくう
)
を渡るがごとく、車の駆来る音して、しばらくの間に
目前
(
まのあたり
)
へ近づいたのを見ると、あら、
可恐
(
おそろ
)
し、
素裸
(
すはだ
)
の
荒漢
(
あらおとこ
)
、三人
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
裸
常用漢字
中学
部首:⾐
13画
“素裸”で始まる語句
素裸体
素裸足