“荒漢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あらおとこ50.0%
あらおのこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうがいを質に入れたなどと話していると、はるかに東のかたよりむら立つ雲もなく、虚空こくうを渡るがごとく、車の駆来る音して、しばらくの間に目前まのあたりへ近づいたのを見ると、あら、可恐おそろし、素裸すはだ荒漢あらおとこ、三人
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うれしや人里も近いと思う、月が落ちて明方あけがたの闇を、向うから、洶々どやどやと四、五人づれ松明たいまつげて近寄った。人可懐ひとなつかしくいそいそ寄ると、いずれも屈竟くっきょう荒漢あらおのこで。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)