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紅隈
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べにくま
ふりがな文庫
“
紅隈
(
べにくま
)” の例文
団十郎の定光が、あの
怪奇
(
グロテスク
)
な
紅隈
(
べにくま
)
と同じ怪奇の扮装で、
長刀
(
ながもの
)
佩いてヌタクリ出で、さて大見得を切った後
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
また図中人物が筋肉の緊張を示さんとしてその四肢の線に
紅隈
(
べにくま
)
を施したるも春章の創意する所なりといふ。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
八五郎はゾッとして枕を
欹
(
そばだ
)
てました。紛れもありません。仏壇の中、
位牌
(
いはい
)
の前に現われたのは、青黒い地に
紅隈
(
べにくま
)
を取って、金色の眼を光らせた、鬼女の顔なのです。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
扮粧
(
つくり
)
をいたします際に、面を彩る種々の線に過ぎないのでございますが、色彩の点から申しても、
紅隈
(
べにくま
)
、
藍隈
(
あいくま
)
、
墨隈
(
すみくま
)
というように色々ございますし、形から申しましても、筋隈、剥身、火焔隈
京鹿子娘道成寺
(新字新仮名)
/
酒井嘉七
(著)
はやも
午
(
ひる
)
から
忠信
(
ただのぶ
)
が
紅隈
(
べにくま
)
とつたしやつ
面
(
つら
)
に
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
八五郎はゾツとして枕を
欹
(
そばだ
)
てました。
紛
(
まぎ
)
れもありません、佛壇の中、
位牌
(
ゐはい
)
の前に現はれたのは、青黒い地に
紅隈
(
べにくま
)
を取つて、金色の眼を光らせた、
鬼女
(
きぢよ
)
の顏なのです。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
隈
漢検準1級
部首:⾩
12画
“紅”で始まる語句
紅
紅葉
紅蓮
紅絹
紅玉
紅色
紅白粉
紅梅
紅殻
紅味