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糞壺
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くそつぼ
ふりがな文庫
“
糞壺
(
くそつぼ
)” の例文
煙草の煙や人いきれで、空気が濁って、臭く、穴全体がそのまま「
糞壺
(
くそつぼ
)
」だった。区切られた寝床にゴロゴロしている人間が、
蛆虫
(
うじむし
)
のようにうごめいて見えた。
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
ただ大道上に一空地を劃し低き土壁を
繞
(
めぐ
)
らしたるのみにて
糞壺
(
くそつぼ
)
もなければ小便
溜
(
だめ
)
もなく皆
垂流
(
たれなが
)
しなり
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
腐れかけた
麦藁屋根
(
むぎわらやね
)
、ぼろ/\
崩
(
くず
)
れ落ちる荒壁、小供の
尿
(
いばり
)
の
浸
(
し
)
みた
古畳
(
ふるだたみ
)
が六枚、茶色に
煤
(
すす
)
けた破れ唐紙が二枚、
蠅
(
はえ
)
の
卵
(
たまご
)
のへばりついた六畳一間の天井と、土間の崩れた一つ
竈
(
へっつい
)
と、
糞壺
(
くそつぼ
)
の糞と
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
……学生上りは「
糞壺
(
くそつぼ
)
」の方へ、タラップを下りながら、考えていた。
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
糞
漢検準1級
部首:⽶
17画
壺
漢検準1級
部首:⼠
12画
“糞”で始まる語句
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