ぜい)” の例文
いや、そうばかにしたものでもない、信じると信じないとはそららの勝手として、とにかく一ぜいを試みて、伏義秦王ふっきしんのうの御意見を
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかるに津田左右吉つだそうきち氏によると、ぜいによる占いが古いとしても、易の書は古いものではない。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
私の占いは擲銭卜てきせんぼくと云います。擲銭卜は昔かん京房けいぼうが、始めてぜいに代えて行ったとある。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ついでにいわく、支那で野猪を画いた古い例は、『晋書しんじょ』に、とう氏の妻病篤く、医手をこまぬき尽しても及ばず、韓支ぜいして野猪を画かせ、臥室の屏風びょうぶに貼らしめてえたそうだ。
管輅かんろの郷土に、牛を飼っていた女がいました。ある折、牛を盗まれたので、管輅のところへ泣いてうらないを乞いにきたそうです。そこで管輅が一ぜいしていうには
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徳川万太郎はあらましこんなところを告げて大道易者馬春堂の一ぜいを乞いました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)