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竪坑
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たてこう
ふりがな文庫
“
竪坑
(
たてこう
)” の例文
百五十人は少なくとも坑の中にはいっていた。そのうちいく
人
(
にん
)
竪坑
(
たてこう
)
に上がったろうか。わたしたちのようににげ場を見つけたろうか。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
宮浦からは皆
竪坑
(
たてこう
)
で、宮浦坑が深さ百七十六尺、七浦坑が二百三十七尺、
勝立宮原
(
かつたてみやはら
)
と経過してこの万田坑へ来ると八百九十六尺
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
親爺は六番坑で
竪坑
(
たてこう
)
から落ちて来た坑木に脚をやられた。そして、三本脚の松ツァンと呼ばれる不具者になってしまった。
土鼠と落盤
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
坑道の
竪坑
(
たてこう
)
や斜坑は、驚くほど狭かった。孫軍曹は一度来たことのある徐上等兵を先に立て、腰をまげて歩いた。
雲南守備兵
(新字新仮名)
/
木村荘十
(著)
下で何か
声高
(
こわだか
)
にしゃべっているのが、ガン、ガ——ンと反響していた。——地下何百尺という地獄のような
竪坑
(
たてこう
)
を初めて下りて行くような無気味さを感じた。
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
▼ もっと見る
が、三人が、この鉱区の中央をつらぬく
竪坑
(
たてこう
)
のところへ、横合から出たときには、思わずあっとさけんだ。
宇宙戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
炭坑の
坑
(
あな
)
は二つに区別されている。
竪坑
(
たてこう
)
。
斜坑
(
はすこう
)
。
狂馬
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
竪坑
(
たてこう
)
の風は
極楽とんぼ
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
かれはだれよりもよく
鉱坑
(
こうこう
)
のすみずみを知っていた。水はもうわたしのこしまでついていた。「先生」はわたしたちをいちばん近い
竪坑
(
たてこう
)
に
連
(
つ
)
れて行った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
さっき見ましたが、
竪坑
(
たてこう
)
の天井が落ちていますね。
宇宙戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この仕事は
困難
(
こんなん
)
であった。なにしろわたしたちがかくれた
竪坑
(
たてこう
)
はひどい
傾斜
(
けいしゃ
)
になっていて、むやみとすべった。しかも足をふみはずせば下は一面の水で、もうおしまいであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
“竪坑”の意味
《名詞》
鉱山などで通気や人や物の運搬のため、垂直方向に掘られた坑道。
(出典:Wiktionary)
竪
漢検準1級
部首:⽴
13画
坑
常用漢字
中学
部首:⼟
7画
“竪”で始まる語句
竪
竪琴
竪縞
竪川
竪皺
竪薦
竪帷
竪町
竪矢
竪穴