“窮民”の読み方と例文
読み方割合
きゅうみん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひどい旱魃(かんばつ)がつづいて、諸国窮民(きゅうみん)にみち、道にあわれな屍臭(ししゅう)が漂い、都下の穀物は暴騰(ぼうとう)し、巷(ちまた)の顔は干からび、御所の穀倉すら貢物(こうもつ)なく
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
衣食の計に追われている窮民(きゅうみん)の苦痛に比(くら)べれば、六十何銭かを歎ずるのは勿論贅沢(ぜいたく)の沙汰(さた)であろう。けれども苦痛そのものは窮民も彼も同じことである。
十円札 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それは領内の窮民(きゅうみん)または鰥寡(かんか)孤独の者で、その身がなにかの痼疾(こしつ)あるひは異病(いびょう)にかゝつて、容易に平癒(へいゆ)の見込みの立たないものは、一々(いちいち)申出ろといふのであつた。
梟娘の話 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)