“空解”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そらど66.7%
そらどけ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仰天した萩乃の胴から、その時、なんのはずみか、サラサラと帯が空解そらどけて——。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そうして紐は空解そらどけのしないように、結び目を左右に分けてはさんでおく。それから佩楯はいだてか……これは威佩楯おどしはいだてになっている、こうはいて、こう締めて、さてこの前締をどうしたものかな。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
吹けよ河風上れよすだれ三下さんさがりにめやうたえの豪遊を競うものはまれであったが、その代り小舷こべり繻子しゅす空解そらどけも締めぬが無理かと簾おろした低唱浅酌ていしょうせんしゃく小舟こぶねはかえっていつにも増して多いように思われた。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)