空想的くうそうてき)” の例文
それは、あまりにも空想的くうそうてきかんがえようであったでしょう。しかし、たとえあにいもうとでなくても、そのみきったかがやくなかに、相通あいつうずるものをました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「サービス君、あまり空想的くうそうてきな話はよしてくれたまえ、幼年組が本気になって昂奮こうふんするじゃないか」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
さきにいつた平安朝へいあんちよう古今集こきんしゆう一番いちばん手本てほんになつたのは、赤人あかひとのかういふふうのもので、そのためにうたは、次第しだい空想的くうそうてきになり、實際じつさいはなれ、それとゝもにわるくなつてました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)