祠前しぜん)” の例文
みことのお身代みがわりとして入水にゅうすいされたときひめのお心持こころもちはどんなであったろう……。』祠前しぜんぬかづいてむかししのときに、わたくし両眼りょうがんからはあつなみだがとめどなくながちるのでした。
祖先、頼義公も、義家公も、また亡父ちち義朝も、この道を何度かおひろいなされた事であろう。わけて義家公には、この宮の祠前しぜんで元服なされたので、八幡太郎と名のられた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)