磔刑たっけい)” の例文
ことごとくこれを打払い、我より行かんとするものは、悉くこれを禁じ、その禁を侵すものは、これを遠島えんとうし、これを殺戮さつりくし、はなはだしきは磔刑たっけいに処し、しこうしてさらに五百石以上の軍船
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ゆがんだおきて陥穽かんせいのために、磔刑たっけいや打首にされた無数の怨恨えんこんが今も濛々もうもうと煙っている。
苦しく美しき夏 (新字新仮名) / 原民喜(著)
首をチョン斬ったT型の磔刑たっけいのスリルその他、多くの言葉をついやすまでもなく、どの作にもなんらかのスリルが、重大な要素として含まれていることを否むわけにはいかぬであろう。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
じゅりあの・吉助は、遂に天下の大法たいほう通り、磔刑たっけいに処せられる事になった。
じゅりあの・吉助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
喜んで自らおのの一撃を加えて、多くの世紀をさかのぼる昔からキリスト教諸国の上につっ立っている古い磔刑たっけい台に、六十年前ベッカリアが与えた切り口を、力のおよぶかぎり大きくしたいのである。
死刑囚最後の日 (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
そして現在においても、「磔刑たっけい台のかわりにえられた十字架」
死刑囚最後の日解説 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
磔刑たっけいになったキリストの像はみていて気持のいいものではない。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
この「ひきさらし」は磔刑たっけいのときもかならずする。
せいばい (新字新仮名) / 服部之総(著)