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研出
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とぎだ
ふりがな文庫
“
研出
(
とぎだ
)” の例文
中折
(
なかおれ
)
の帽子を
目深
(
まぶか
)
に、洋服の上へ着込んだ外套の色の、黒いがちらちらとするばかり、しッくい叩きの土間も、
研出
(
とぎだ
)
したような
沓脱石
(
くつぬぎいし
)
も、一面に雪紛々。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
紫のしずかな色の上に、一箇の
蒔絵
(
まきえ
)
印籠が乗っていた。葵紋をちらした
研出
(
とぎだ
)
し蒔絵の金色が、見る眼を射た。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
市井の
底
(
そこ
)
に住む
人等
(
ひとたち
)
の
脂
(
あふら
)
と汗とが
浸潤
(
しんじゆん
)
してか、地は、
陰濕
(
じめ/″\
)
してどす黒い………其のどす黒い地べたに、ぽツつり/\、白く
洒
(
しや
)
れた
貝殼
(
かひがら
)
が恰で
研出
(
とぎだ
)
されたやうになツてゐる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「漆で塗ったようだ、ぼっと霧のかかった処は
研出
(
とぎだ
)
しだね。」
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
研
常用漢字
小3
部首:⽯
9画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“研”で始まる語句
研
研究
研鑽
研屋
研師
研究室
研磨
研鑚
研澄
研桶