“とぎだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
研出66.7%
磨出33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
市井のそこに住む人等ひとたちあふらと汗とが浸潤しんじゆんしてか、地は、陰濕じめ/″\してどす黒い………其のどす黒い地べたに、ぽツつり/\、白くしやれた貝殼かひがらが恰で研出とぎだされたやうになツてゐる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
「漆で塗ったようだ、ぼっと霧のかかった処は研出とぎだしだね。」
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
の長さ九尺余、手元から先は青貝塗りの磨出とぎだし、菖蒲あやめ造りの刃先だけでも七、八寸はあろうという業物わざものなのだ。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
磨出とぎだしの檜の羽目板に、朱房のついた十手や捕繩がズラリとかかって、なかなか物々しい。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)