磨出とぎだ)” の例文
の長さ九尺余、手元から先は青貝塗りの磨出とぎだし、菖蒲あやめ造りの刃先だけでも七、八寸はあろうという業物わざものなのだ。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
磨出とぎだしの檜の羽目板に、朱房のついた十手や捕繩がズラリとかかって、なかなか物々しい。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)