短日たんじつ)” の例文
百二十里半ひやくにじふりはん——丁數ちやうすう四千三十八を、早飛脚はやびきやく滿五日まんいつかふゆ短日たんじつおいてさへこれにくはふることわづか一日いちじつ二時にときであつた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
文「左様かな、しか今日こんにち霜月しもつき中日ちゅうにち短日たんじつとは云いながらもう薄暗くなったなア」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
短日たんじつふる眼先まさきしゆびし童女像ありて暮れてゆきにけり
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
短日たんじつの出発前の小句会
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
口授くじゆしつつうしろ寒けき短日たんじつ懸巣かけすは飛びてするどかりしか
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鯉市ぞ本城寺前に立てりとふ早や短日たんじつりてあらむか
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)