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めがね
ふりがな文庫
“
眼鑑
(
めがね
)” の例文
「
不肖
(
ふしょう
)
羅門塔十郎、不才をもって、老公のお
眼鑑
(
めがね
)
を身にうけ、ここ数年来、寝食を忘れて苦心はしておりますなれど、何せよ……」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「見てもらいましたがね、王九媽、貴女は年をとってるから眼が肥えてる。いっそ貴女のお
眼鑑
(
めがね
)
で見ていただきましょう。どうでしょうね、この子は」
明日
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
が、願わくば、これに連れ参りました二人の男の子と、一名の孫のうちに、万一お
眼鑑
(
めがね
)
にかなう者がござりましたら、お取立て下されますように。
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「新将軍吉宗公のお
眼鑑
(
めがね
)
だというじゃあないか。紀州にお部屋住みの頃から、今の大岡越前どのに、ひそかに、傾倒しておられたのだとかいう噂だが」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さてさて、そちも日頃、物の役に立たぬ者と、お
眼鑑
(
めがね
)
に見られておるものとみえる。——今は一兵たりと、おろそかにならぬ場合。ただならぬ急な風雲の際。
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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さすがは関羽、果たして、予の
眼鑑
(
めがね
)
にたがわぬ義人である。——漢に降るとも、曹操には降らぬというのも気に入った。——われも漢の丞相、漢すなわち我だ。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その甲州へは、
選
(
よ
)
りに選って、斎藤下野という者を遣ってある。藩中人も多いのに、あの下野を遣わされるなどは、老臣方の
眼鑑
(
めがね
)
では決してない。お館の
御抜擢
(
ごばってき
)
だ。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
父の白翁の
眼鑑
(
めがね
)
でも、角三郎は、御鷹をあつかうことにかけて、天才だとさえ云っている。将軍家のお覚えもよいし野駈といえばいつも殊勲を立てるのは
彼
(
あ
)
の人と決まっている。
御鷹
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この点は大王のお
眼鑑
(
めがね
)
に、私も心服しておるものでございます。さりながらそれは武勇だけの問題です。智略は如何となると、これはとうてい、関羽の巧者には及ばないことあきらかです。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで徳川家康の
眼鑑
(
めがね
)
で、京都所司代にもって来たのが、板倉勝重だった。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……いや、ちと前後しましたが、わたくし如き末輩がまた、柴田、佐久間様などをさし置いて、第一に洲股築城の大役など拝して赴いたとしたら、家中の方々も、殿の
眼鑑
(
めがね
)
とばかりは申しません。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
本来ならば、利害をこえて、不つつかな身にありがたいお言葉、犬馬の労をとり申さんとか、お
眼鑑
(
めがね
)
にこたえ奉らんとか、打算を捨てて答えるのが普通なのに、将来の利害をあきらかに云い立てて
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それは、大王のお
眼鑑
(
めがね
)
のほうが、はるかに確かでおいででしょう」
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「誰がお
眼鑑
(
めがね
)
にのぼるか」
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
鑑
常用漢字
中学
部首:⾦
23画
“眼”で始まる語句
眼
眼鏡
眼前
眼瞼
眼差
眼窩
眼球
眼眸
眼色
眼力