眼覚めざま)” の例文
旧字:眼覺
ああ見えても、生まれつき神経の太いアイルランド人が多いせいか、いざとなるとなかなか眼覚めざましい活躍をやるのである。
チャアリイは何処にいる (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
緩漫と思い込んだあげく、現に眼覚めざましい早技はやわざで取って投げられていながら、津田はこう評するよりほかに仕方がなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
得ず帝都の眼覚めざましき活動に遠ざかりて残念至極に候まま明日あすは明日はと思ひつつ今日こんにちまでに相成あいなり候が今月末は是非とも東京へ参り御眼にかかりたくぞんじ
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
自己の立場をあきらかにしたのはまこと眼覚めざましいものであった。
日本探偵小説界寸評 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これのみにても眼覚めざましきに、肩掛ショオルをぱっと脱棄ぬぎすてたり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)