相間あひま)” の例文
三四郎は「偉大なる暗闇くらやみ」が気にかかるので、帳面ノートわきに文芸時評をけた儘、筆記の相間あひま々々に、先生に知れない様に読み出した。先生は幸ひ近眼である。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
新聞や牛乳の配達をして相間あひまに勉強しやうてのは、(亀井君は現にやつておるが)、実は中々忙がしくて、片手間の勉強で成効しやうてのは百年黄河の澄むをまつやうなもんだ。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
永遠の夜氣やきはその相間あひまにしんとした闇をたどり
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
さうして、あによめまく相間あひまはなし相手がほしいのと、それからいざと云ふときに、色々いろ/\用を云ひ付けたいものだから、わざ/\自分を呼びせたに違ないと解釈した。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)