目路めぢ)” の例文
風は門を蔽うた大木に高くとゞろいてゐた。しかし道路は目路めぢの限り右も左もしんとして物の影もなかつた。
遥かに目路めぢから細い岬がとがりだす。
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かたみに目路めぢをなげかはせ
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
かたみに目路めぢをなげかはせ
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
舟漕ぐ目路めぢにと輕くすゑぬ。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
目路めぢのはて岸木立きしこだち
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
うらびれし目路めぢながめに
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
目路めぢるをば防ぎたり。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
目路めぢ遠く秋はあるなり。
第二海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
苅小田かりをだ目路めぢや、さながら
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)