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盤
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さら
ふりがな文庫
“
盤
(
さら
)” の例文
大気都姫はとうとう食事の度に、彼と同じ
盤
(
さら
)
や
瓶
(
ほたり
)
を、犬の前にも並べるようになった。彼は
苦
(
にが
)
い顔をして、一度は犬を
逐
(
お
)
い払おうとした。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
奇異なる二重の天秤の
盤
(
さら
)
の上に、見えざる「影」の犯した悪行と、未行はれずして止んだ善行とを
量
(
はか
)
つてゐるのである。自分には天秤の
盤
(
さら
)
の上り下りが見えた。
「ケルトの薄明」より
(新字旧仮名)
/
ウィリアム・バトラー・イエイツ
(著)
彼はそこで犬と共に、肉を食ったり酒を飲んだりした。犬は彼の不快を知っているように、いつも
盤
(
さら
)
を
舐
(
な
)
め廻しながら、彼の方へ
牙
(
きば
)
を
剥
(
む
)
いて見せた。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それから
盤
(
さら
)
だの
瓶
(
ほたり
)
だのが
粉微塵
(
こなみじん
)
に砕ける音、——今まで笑い声に満ちていた
洞穴
(
ほらあな
)
の中も、一しきりはまるで嵐のような、混乱の底に投げこまれてしまった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
が、彼は丁度その時、
盤
(
さら
)
の魚に箸をつけてゐたせゐか、彼女の相図には気もつかずに
老いたる素戔嗚尊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“盤”の意味
《名詞》
(バン)皿の形をした板。
(バン)ディスク。円盤型記憶媒体。
(出典:Wiktionary)
盤
常用漢字
中学
部首:⽫
15画
“盤”を含む語句
鍵盤
羅針盤
水盤
常盤
盤石
盤面
石盤
地盤
吸盤
常盤津
音盤
玉盤
盤渦
盤居
十露盤
杯盤
常盤木
杯盤狼藉
常盤橋
常盤座
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