めい)” の例文
さきには、きたしょうめて、一きょ柴田勝家しばたかついえ領地りょうち攻略こうりゃくし、加賀かがへ進出しては尾山おやましろに、前田利家まえだとしいえめいをむすんで味方みかたにつけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうえなお、この前後、黄門山の四頭領とよばれた賊が、ふうを慕って、梁山泊へ降って来たので、それも梁党りょうとうめいに加えられた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「すでに兄上こそ、以前ここへお訪ねあった日野朝臣などと、密々、宮方みやかた加担かたんめいをむすんでおられたのでございましょうが」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、ひそかに、めいを結んだともがらが、藩の布令ふれをも無視して、二日も前から、船島へ上がってきょうを待ち構えていた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)