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盗泉
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とうせん
ふりがな文庫
“
盗泉
(
とうせん
)” の例文
旧字:
盜泉
坐って
箸
(
はし
)
をとったものの、成信はちょっとそこで
躊躇
(
ちゅうちょ
)
した。つまらないようなはなしだが、
渇
(
かっ
)
しても
盗泉
(
とうせん
)
の水をのまずということが頭にうかんだのである。
泥棒と若殿
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
盗賊の物を飲んだり食ったりするのは厭だ、
渇
(
かっ
)
しても
盗泉
(
とうせん
)
の水を飲まず、其のくらいの事は山三郎存じて居ります、
其方
(
そちら
)
で勝手にお飲みなさい、
私
(
わし
)
は釣に
行
(
ゆ
)
きますとき
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
元より衣食の
途
(
みち
)
はつかず、というて、身寄り頼りに
縋
(
すが
)
って、さもしい頭も下げきれず、また、
渇
(
かっ
)
しても
盗泉
(
とうせん
)
の水はくらわず——と頑固に持して、一同、この街道の
橋袂
(
はしたもと
)
に、貧しい
納屋
(
なや
)
一軒借りうけ
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
渇
(
かっ
)
しても
盗泉
(
とうせん
)
の水を飲まず位の事は心得ているではないか、何ういう訳で人の物を
奪
(
と
)
る気になった、手前とは知らずナ、此の角右衞門が
旅人
(
たびゞと
)
を助けようとして打留めたのであるぞ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
盗
常用漢字
中学
部首:⽫
11画
泉
常用漢字
小6
部首:⽔
9画
“盗”で始まる語句
盗
盗人
盗賊
盗坊
盗棒
盗汗
盗跖
盗見
盗森
盗心