百花園ひやくくわゑん)” の例文
はからざりき、かずに/\とつゞけるのをいて、ひらけば向島むかうじまなり。それより百花園ひやくくわゑんあそぶ。黄昏たそがれたり。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
よい/\の、いぬの、ばゞの、金時計きんどけいの、淺葱あさぎふんどしの、其上そのうへに、子抱こかゝへ亭主ていしゆには、こりや何時いつまでもせられたら、くらまうもれぬぞと、あたふた百花園ひやくくわゑんげてる。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)