白居易はくきょい)” の例文
湖山は唐の白居易はくきょいがその友元微之げんびしから贈られた詩を屏風に書きつけたという風雅の故事にならい、江戸当時の詩人の中平生へいぜい師と尊び
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
隴西ろうせい李白りはく襄陽じょうよう杜甫とほが出て、天下の能事を尽した後に太原たいげん白居易はくきょいいで起って、古今の人情を曲尽きょくじんし、長恨歌ちょうこんか琵琶行びわこうは戸ごとにそらんぜられた。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しからばすなわち白居易はくきょいの詩に
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
詩興き起れば孤独の生涯も更に寂寥ではない。貧苦病患も例えばかの郎士元ろうしげんが車馬雖僻。鶯花不貧といい、白居易はくきょいが貧堅志士節。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)